【菜種油について】
THE PINK ELEPHANTの焼き菓子にも使用している《菜種油》についてご紹介。
食の大切さをはじめ、食材を選ぶ時の参考になると幸いです。
日本のなたね自給率は0.04%のため、ほとんどを輸入に頼っています。そしてその90%以上が遺伝子組換え(GM)です。
主な輸入先のカナダは、なたね栽培面積の93%が遺伝子組換え。グリホサートなどを主成分とする薬品がかかっています。
植物性の油が必ずしもヘルシーとは限りません。
菜種油は、なたねのタネを搾って油を抽出して製品化されます。
その含まれる油分は全体の約40%、その内圧搾してとれる油(一番しぼり)は約25%、搾りカスに約15%残ります。
安心安全を考慮された自然な菜種油は、圧搾法にて抽出した一番しぼりを製品化します。
それに対し現代で一般的な菜種油は、この搾りカスに石油系の溶剤「ノルマルヘキサン」をかけて搾りカスがパサパサになるまで油を抽出して、圧搾油と混ぜて製品化します。
また搾った油は不純物(タンパク質)が含まれるため精製されます。
このタンパク質除去のために使われるのが、一番しぼり菜種油は「酢」。食べられるお酢を使い、微弱な酸ながらも時間をかけて、また湯洗いすることで何度も工程を踏み丁寧に除去していきます。
一方、薬品を使った菜種油は「リン酸」や「苛性ソーダ」を使い、遠心分離機で一瞬にしてタンパク質を除去します。
油ができるまでにかかる時間も、薬剤を使えば一日でできるところ、自然なものは最短で一週間はかかるそうです。
正食・食養料理には黒ごま油が主ですが、揚げ油など用途によって菜種油を使う時がありますね。
お買い物の際に原材料表示を確認することは基本ですが、表示義務がなく書かれていない製品(薬剤や添加物は表示義務がありません)に対しては注意が必要です。
遺伝子組換えでないことはもちろん、「圧搾法」や「一番しぼり」など明記されたものが良いでしょう。
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